前回の記事では、離婚が関わる不動産問題について、どうして弁護士が必要なのか・どんな役割を担うのか、を詳しく解説しました。
ライフイベントが絡むと、不動産の売却や所有権の移転など弁護士の助言と支援が必要になることも多く、それは「相続」も同じです。
本記事では、相続に関する不動産問題において弁護士が必要な理由や弁護士の役割について解説します。
相続が絡む不動産問題
相続において、不動産は遺産分割の対象となります。とくに以下のような場合には、弁護士の助言や支援が必要なことが多い傾向にあります。
- 遺言がない場合の不動産分割
- 遺言の内容が不明確で相続人間で解釈が異なる
- 相続人間で不動産分割について合意ができない
- 不動産に関する遺産分割協議書の作成が必要
- 相続人の一部が行方不明
- 相続人間で特別受益や寄与分の主張がある
弁護士が必要な理由
相続とは、被相続人の死亡により複数の相続人に権利と義務が承継されることを指します。不動産の権利関係も、相続開始と同時に変化します。
とくに、遺言がない場合や相続人間の意見が対立する場合は、法律に基づいた適切な遺産分割が求められます。弁護士は民法の規定や判例などを踏まえ、公平かつスムーズな遺産分割を実現するために尽力します。
弁護士の業務
相続が絡む不動産問題で弁護士が行う主な業務は、次のとおりです。
相続人・相続資産の調査
相続人および相続資産がわからなければ、誰がどの資産をどのように相続するか決めることはできません。被相続人が正確な財産目録などを作っておいてくれていれば別ですが、多くの場合、相続は相続人と相続資産の把握からスタートします。
もちろん、相続人でこれらの調査が可能であれば弁護士に依頼する必要はありませんが、金融機関や証券会社、保険会社、役所などに問い合わせて一つひとつ確認していくのは骨が折れる作業です。
遺産分割方法の提案
相続した不動産の分割方法は、次のように4つの選択肢があります。
- 現物分割:「不動産は長男、現金は次男」のように現物のまま相続
- 代償分割:不動産を相続した人がその他の相続人に代償金を支払う
- 換価分割:相続した不動産を売却して得た対価を相続人で分ける
- 共有分割:相続した不動産を複数の相続人で共有とする
どの分割方法が適切であるかは、ケースバイケースです。不動産の価値や不動産の特徴、相続人の財産状況、希望・意向などに鑑みて、適切と考えられる分割方法を提案します。
遺産分割協議書の作成
遺産分割で揉めている場合は、弁護士が相続人間の意見を調整し、合意形成を図ります。相続人が多数の場合は、弁護士が相続人全員と連絡を取り、協議を進めます。
遺産分割に関する合意内容を協議書に記載し、相続人全員の署名・押印を得ます。
調停・審判のサポート
当事者間で合意が得られない場合は、家庭裁判所での調停や審判を行います。
弁護士は、相続人全員の利益を考慮しつつ、法律に則った適切な遺産分割を実現するために尽力します。相続人間の感情的対立があれば、それを和らげる役割も果たします。
事例紹介
ここでは、不動産あんしん相談室が弁護士と一緒にサポートさせていただいた事例をご紹介します。
遺産相続で複数の共有者が土地を自分の持分のみ売却できた事例
遺産相続でトラブルが多く、持分を売却できるか弁護士の先生に相談しておりました。
共有者がとても多く売却が難しいと諦めていたところ、弁護士の先生に不動産あんしん相談室さんを紹介していただき、早速相談をしました。
おかげさまで予想を上回る価格で売却することができ、本当に感謝しております。ありがとうございます。
この度は弊社にご相談いただきありがとうございます。
お時間をいただく形にはなりましたが、お客様にお喜びいただけ、大変嬉しく思います。
弊社はお困りのお客様のため、普段から買取をしてくださる不動産業者さんと信頼関係を深めることも重要視しております。より一層、お困りのお客様のため尽力いたします。何かお悩みの際は、お気兼ねなくご連絡頂くださいませ。
2分の1だけ相続した不動産が差し押さえ…債務整理で解決した事例
2分の1だけ相続をした不動産がありましたが、なかなかお金を払えず差し押さえになって
しまっていました。
どうしたらいいのか分からず不安なところ、「リースバックできる」と書いてあった不動産あんしん相談室さんに連絡をしました。残り半分の所有者である姉とも話をしてくださったり、債務整理のための弁護士さんも紹介してくださりと、全てお任せできて安心しました。本当にありがとうございます。
この度は弊社にご依頼いただきありがとうございます。
競売を取り下げ、家に住み続けるためのお手伝いができ、私どもも嬉しく思います。
借金問題を抱えていらっしゃる方は、それが原因で仕事が手につかず、悪循環に陥ってしまうことが多くあります。弊社はそのようなお客様のお気持ちに寄り添い、根本から問題を解決することを得意としております。プロのコンサルタントが誠意を持ってスピーディーに対応しますので、他にお悩み事ございましたらお気軽にご連絡ください。
弁護士費用
相続が絡む不動産問題の弁護士費用は、事案の複雑さによって異なります。あくまで目安ではありますが、相場は以下のとおりです。
- 初回相談料:無料~10,000円程度
- 着手金:30万円~50万円程度
- 遺産分割協議書作成:10〜20万円程度
- 遺産分割調停:5万円程度
- 相続人調査:10万円〜30万円程度
- 相続資産調査:10万円〜30万円程度
まとめ
相続が絡む不動産問題は、法的に複雑な問題が多いことから、ときに弁護士の助言と支援を要します。とはいえ「不動産」の問題であることから、不動産会社のサポートも不可欠です。不動産あんしん相談室は、全国の弁護士と連携したうえで不動産問題の解決にあたらせていただいております。
当相談室が窓口となってワンストップでサポートすることも、弁護士をご紹介させていただくことも可能です。
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