仲介手数料
仲介手数料とは不動産を売却するにあたり、不動産業者が受けとる報酬のことである。この仲介手数料は宅建業法によって一定の金額が定められている。任意売却に関しては任意売却が成立した際に成功報酬として支払うことが多い。売買が成立する前に不明点があればこの不動産仲介手数料をあらかじめ聞いておき、実際にどういった報酬がかかるのかよく理解してから不動産を選ぶのがよいといえる。
礼金
礼金とは不動産仲介が決定した際に借り手が大家さんに対して支払う一定の金額のことである。最近では不動産会社が礼金ゼロという広告をおこなっていることも多い。場所によっては敷金・補償金と呼ばれることも多い。礼金の金額は物件の価格によることが多いが相場での定めもあるので一定金額が決まっているわけではない。
敷金
敷金とは不動産の賃貸借契約を結ぶ際、賃貸人の債権を担保するために賃借人から賃貸人に対して交付される金銭のことである。「保証金」と呼ばれることもある。賃貸借契約終了時に延滞未払い分がなければ明け渡し時に返還されるが、未払分があった場合は敷金から控除することができ、その残額が返還される。
手付金
手付金とは売買契約の際に、買主から売主に支払われるお金のことである。手付金には、証約手付、違約手付、解約手付という3つの性格がある。特に定めがない場合や売主が不動産会社等の宅建業者の場合には解約手付というふうに見なされるのが普通である。代金の1~2割が一般的な手付金の相場である。
前家賃
前家賃とは翌月分の家賃を、当月に支払いすることをいう。3月末に4月分の家賃を支払う等がその例である。家賃支払方法や支払期日等は契約書に記載されている。賃貸物件の家賃というのは前払い制が基本である。入居後一定期間の家賃がタダになるフリーレント物件等が最近では増えており、物件契約時の初期費用をうんとおさえることができる。ただし、そういったフリーレント物件の場合はすぐに退去できない等の特約が設定されているケースが多いので注意が必要である。
日割り家賃
日割り家賃のは、賃貸契約した当月家賃を日割り計算し、残日数分を支払うことをいう。例えば、家賃8万円の物件を3月20日に賃貸契約し、21日から入居する場合であれば、残日数の11日間なので「家賃(80000円)÷1ヶ月分(31日)=2580円」となるので、日割り家賃は「2580円×残日数(11日間)=28380円」というふうに算出される。「当該月の日数に基づく日割計算」と契約書に書かれている場合もあるので30日の月と31日の月とで金額に差が出ることがある。
共益費
共益費とは主に廊下の蛍光灯やエレベーター等の、住民が共同で利用する部分の維持や管理、建物全体の清掃や警備のために使われる費用である。「管理費」と呼ばれることもある。賃貸集合住宅等の場合、家賃とは別に毎月支払う必要がある場合が多いが、最初から家賃に共益費が組み込まれている物件もある。
火災保険
火災保険とは火災や災害等により建物や家財に損害を被った場合に補償される保険である。火災保険にはさまざまな種類が存在しそれぞれ補償範囲や金額が異なるため、契約時には住まいの環境を考慮した選択をすることが必要になる。火災が発生した場合に備えて、住宅ローンを組む際、入居者に義務付けられている場合が多く価格は物件の広さや構造によって異なるが1万5千円から3万円くらいが相場である。
重要事項説明
重要事項説明とは不動産取引にあたって必ず説明しなくてはいけない重要事項の説明のことである。この重要事項説明は宅建業法のもと、宅地建物取引主任者がおこなう必要がある。不動産取引においては一般人と不動産業者においては知識の差が大きく、金額も高くなるため取引の一定の安全性を担保するため宅建業法のもと、不動産取引の安全性を確保する重要事項説明がある。
定期借家契約
定期借家契約とは一定の期間が定められた借家契約のことである。不動産取引に関しては賃借人保護が原理原則として重視されるが円滑な不動産取引を遂行するため一定期間の定めを設けることで円滑な不動産取引をおこなえる規定を設けている。通常の賃借権においては期間の定めなき契約であることもあるが一定期間を定めることで費用の見直しや、立ち退きの交渉等不動産所有者からの柔軟な対応が容易となる。