家を売りたいときに失敗しない不動産会社の選び方

家を売るときの不動産会社選びは、非常に重要です。不動産会社次第で、売却のスピードも金額も大きく変わってくる可能性があります。

多くの人は、人生において不動産を売ることはせいぜい1度や2度。経験がないからこそ、誤った先入観を持っていることもあります。

トモニママ

本記事では、家を売りたいときに失敗しない不動産会社選びを解説します。

不動産会社選びの「先入観」が間違っていることも？

不動産会社選びに際して、次のように考えていませんか？

「大手不動産会社は安心できる」
「査定額が高いところは高く売ってくれる」
「できるだけ仲介手数料が安いほうがいい」

この3つは多くの方が持つ先入観ですが、いずれも正しくありません。

「大手がいい」とは限らない

会社の規模だけで、販売力の高さや親切さ、専門性の高さを測ることはできません。大手不動産会社が悪いと言いたいのではなく、会社の規模にかかわらずフラットに不動産会社を比較することが好条件で売却するために必要だといえます。

確かに、インターネットによる販売活動が主流ではなかった時代は、不動産会社の知名度や資金力は販売力の高さに直結していたといえるでしょう。しかし今の時代、物件情報を出す先はレインズ（不動産業者専用の物件情報システム）や不動産ポータルサイト（SUUMOやHOME’S）です。

この2つのシステムを使っていないという不動産会社は、ほぼありません。よって、会社の規模だけで不動産会社を選ぶことは避けるべきだといえるでしょう。

「査定額が高いから高く売ってくれる」わけではない

近年では、一括査定サービスで不動産会社を探す方も多くなっています。しかし、査定結果だけで不動産会社を選ぶことは避けるべきだといえます。こちらも一括査定サービスが悪いと言いたいのではなく、比較対象を「査定額」だけにしてしまうのが危険だということです。

査定額とは、不動産会社が一定期間内に売れると予想する金額です。

トモニママ

査定額で売れることが保証されているわけでも、その金額で買い取ってくれるわけでもありません！

また、中には実際の査定額より高く見積もり、自社を選んでもらおうとする悪質な不動産会社もいます。査定額を見るうえで重要なのは、高いか安いかではなく、その根拠に納得できるかどうかです。

「仲介手数料が安い」としても販売価格が下がってしまったら本末転倒

仲介手数料とは、不動産売却を仲介してくれた不動産会社に支払う成功報酬です。上限額は「売却金額×3%+6万円（税別）」。決して安くない費用のため、ディスカウントしてもらえたら嬉しいというのは当然です。

ただし、「仲介手数料を安くしてくれたから」という理由だけで不動産会社を選ぶのはやめましょう。たとえば、3,000万円の不動産の仲介手数料上限額は96万円（税別）なので、これを半額にしてもらった場合に得するのは48万円です。しかし、不動産は売り方次第で簡単に50万円や100万円の差が出てしまうものです。

必ずしも「仲介手数料が安い＝手を抜かれる」というわけではありませんが、仲介手数料を安くしてもらうより大事なのは、不動産をできる限り好条件で売ってもらうことだといえるでしょう。