賃貸物件を探すとき、多くの方はSUUMOなどのポータルサイトで「物件」から先に探し始めるのではないでしょうか?
ただ実は、物件探しに先行せるべきなのは「不動産会社」探しなのです。
本記事では、安心して相談できる不動産会社の選び方について解説していきます。
「大手」の不動産会社が安心できるとは限らない
- 大手は物件数が多そう
- サポートが充実していそう
- 大手のほうがなんとなく信頼できる
このような理由から、不動産会社は「大手」のほうが安心!と考えていませんか?
しかし実は、規模による不動産会社の違いはほとんどないというのが実情です。
会社の規模によって紹介できる物件数に変わりはない
いわゆる「大手不動産会社」のイメージとして、「物件数が豊富」ということを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし紹介できる物件数は、不動産会社の規模による差がほとんどありません。その理由は、不動産会社はその規模に関わらず、ほぼ全てが「レインズ」という業者専門のネットワークシステムに加入しているからです。
全国の賃貸物件情報のほとんどは、このレインズに登録されます。レインズに加盟している不動産会社なら掲載物件を自社顧客に紹介できるため、所有している物件情報は会社の規模による差がほとんどないと考えられるのです。
物件が同じなら「安心」や「サービス」で不動産会社を選ぶべき
紹介できる物件が同じである以上、物件選びより先に不動産会社選びを先行させるべきだといえるでしょう。
不動産会社は、賃貸物件を紹介してくれて、契約までサポート。そして仲介手数料を支払う…という点ではどこも同じですが、以下の点は大きく異なります。
- 紹介してくれる物件がこちら意図するものかどうか
- 初期費用の金額
- 契約後のサポート
これらの点を踏まえて、続いて安心できる不動産会社の選び方を見ていきましょう。
賃貸仲介をしてくれる不動産会社の4つの選定基準
賃貸仲介会社は、次の4つの基準で選ばれると失敗が回避しやすいといえます。
1.必ずしも「来店」しなくて良い
新型コロナウイルスの感染拡大は、不動産業界においても決して無縁ではありません。従来までは、不動産会社に来店して相談し、担当者と一緒に物件見学に行き、気に入った物件があれば後日契約。というのが物件探しの流れでした。
しかし昨今では、賃貸契約においても、オンライン相談やオンライン契約(IT重説)が主流となってきました。とくに相談段階で複数の不動産会社に来店することを避けたいのであれば、ZoomやLINEなどで相談できる不動産会社を選ばれると良いでしょう。
2.「契約」よりもまずは「相談」させてくれる
不動産会社に支払う仲介手数料は、成功報酬です。つまり、契約にいたらなければ不動産会社は報酬を得られないということ。そのため、中には相談もそこそこに、「早く契約しないとなくなっちゃいますよ」「この物件に決めてしまいましょう」と契約を急かすような不動産会社も存在します。
賃貸物件を探していらっしゃる方は、当然ながら最終的な目的は賃貸契約かもしれません。しかし、最初は「自分の理想のお部屋が見つかるかな?」「いくらくらいになるのかな?」と、期待半分、不安半分で不動産会社に相談するはずです。
それにもかかわらず、こちらの意見もしっかり聞かずにあれこれ提案してきたり、契約を急かしてきたりすれば、それは信頼できる不動産会社とはいえないでしょう。
3.初期費用に「隠れた費用」がない
賃貸物件を借りるときには、敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用がかかります。
実は、初期費用は不動産会社によって大きく異なる部分の一つ。敷金・礼金の扱いは家主によるケースが多いですが、不動産会社によっては以下のような“隠れた費用”がかかるので注意が必要です。
- クリーニング費用
- 鍵の交換費用
- 室内消毒料
たとえば、退去時の原状回復費に充てられる「敷金」がゼロだとしても、代わりに同様の目的で使われる「クリーニング代」がかかったり、さらにそれとは別に室内消毒料がかかったり……。
これら隠れた費用は数万円にも及ぶ可能性もありますので、必ず事前に「なにに」「いくらかかるのか」確認しておくようにしましょう。
4.「管理」も手掛けている不動産会社ならより安心
「不動産会社」と一口にいっても、賃貸仲介のみをしている会社と賃貸物件の管理も請け負っている会社に分かれます。
そもそも「管理」とは、入居者と家主をつなぐことが業務の一つ。そのため、入居後に起こりうるトラブルや入居者のニーズを熟知しています。
賃貸物件を探す目的は、当然ながら住むためですよね。入居後のこともよく理解している不動産会社であれば、「借りてから」のことも考えて物件を提案してくれるはずです。
「仲介手数料無料」「初期費用無料」の不動産会社の注意点
不動産会社に支払う仲介手数料は、上限が「家賃の1ヶ月分(税別)」と定められています。
多くの不動産会社の仲介手数料はこの上限額ですが、中には「仲介手数料無料」や「初期費用無料」としている不動産会社も存在します。
初期費用が抑えられることは借主にとっても大きなメリット!…にも思えるでしょうが、実はデメリットも隠されているのです。
物件が限られてしまう
仲介手数料は、不動産会社の唯一ともいえる収入源です。それが「無料」であれば、なにか別の利益が得られる仕組みがあるということ。
結論からいえば、その仕組みとは家主からの「広告費」です。入居者から報酬を得られない分、家主から報酬を得ているということですね。
家主は、「仲介手数料無料」という一種の付加価値をつけ、早期成約を見込んでいるのです。つまり、「仲介手数料無料」の物件は家主の事情によるもの。
実質的には「無料」でないことも
「初期費用無料」の賃貸物件は、「入居時」の費用の支払いはないとしても、入居後、家賃に上乗せして初期費用を分割払いするケースがあります。
たとえば初期費用の総額が24万円で、これを入居後1年間にわたって分割で支払うとすれば、月々2万円の負担となります。初期費用が用意できない人にとってはありがたい制度かもしれませんが、実質的には無料となりませんのでご注意ください。
また初期費用無料の物件は、「最低でも〇年住んでくださいね」という制約があるケースも。分割払いが可能であっても、その他の条件についてもしっかり確認しておきましょう。
まとめ
入居者募集をしている賃貸物件の多くは、ほとんどの不動産会社で紹介可能です。しかし、不動産会社によって以下のような点は大きく異なります。
- こちらの話をよく聞いてくれるか?
- 初期費用
- 専門性
- 親身さ
弊社不動産あんしん相談室は、賃貸仲介はもちろん管理・売買・リースバック・買取などを行う総合不動産事業者です。ご利用者様の「悩み」や「疑問」を解消し、適切なサポートさせていただくことをモットーとしております。
- 家賃はどれくらいにするべきだろう……?
- 安心して暮らせるエリアを提案してほしい
- 「借りてから」のことも心配
このような物件選びの前の段階のご相談も、随時受け付けております。
Zoom・LINE・Facetimeなどオンライン相談も可能です。ぜひ一度、お気軽にお問合せください。