離婚後に元夫から自宅を買い戻す2つの方法！急いだほうがいい理由とは？

離婚後も今の家に住み続けたい…でも、住宅ローンが残っているし、名義が夫になっている場合はどうすればいいの？そんな悩みを抱える方は少なくありません。

特に子育て中のママにとって、住み慣れた家を手放すことは大きな決断ですよね。子どもの学校のことや、ご近所付き合いのことを考えると、できれば今の家に住み続けたいと考えるのは自然なことです。

この記事では、自宅を買い戻す方法について、具体的な進め方や注意点を詳しく説明していきます。

1. 元夫から直接買い戻す方法

夫名義の不動産を妻名義に変更する方法の1つとして「夫婦間売買」が挙げられます。
夫婦間売買とは、元夫から直接家を買い取る方法で、一般的な住宅売買と基本的に同じ手続きで進めることができる方法です。

以下では、よくある夫婦間売買が難しいケース3選とその場合の対処法をお伝えします。

夫婦間での話し合いが難しい

一つ目は価格交渉や具体的な手続きなど、多くのことを元夫と直接話し合う必要があるため、良好な話し合いができない場合はまず難しいでしょう。
​​夫婦間で評価額に対する認識が異なり、トラブルに発展するケースがよくあります。

しかし、弁護士に依頼し、交渉や調停をすることで話がまとまることも多いのが現状です。
時間はかかりますが、このような場合でどうしても不動産に住み続けたい場合は弁護士への依頼をご検討ください。

住宅ローンの融資が厳しい

住宅ローンの名義変更をするには、金融機関の承認が必要です。妻が夫から家を買い取るのであれば、新しいローンの申請を行う必要があります。

しかし、 一般的に夫婦間売買では住宅ローンを使うことが難しいと言われています。
理由は以下の通りです。

このため、多くの金融機関では夫婦間売買による住宅ローンの取り扱いを制限しています。

住宅ローン審査に年収基準が達しない場合などのアドバイスも行っておりますので、ぜひご相談いただければと思います。

手続きが複雑なケースが多い

住宅ローンの名義変更は、簡単にできるものではありません。
金融機関からの承認を得たり、その他複雑な手続きが必要だったりと、一筋縄ではいかないケースが多くあります。

よって、専門家の力を借りてより確実かつスピーディーに、安心した取引を実行することも選択肢の一つです。手数料はかかりますが、自己流でいくと何年も時間を費やし、結局金利が上がってしまったり、年齢を重ねて住宅ローンが組めなくなったり等のリスクをあるため、その不安を削減することが可能です。

2. 不動産会社を間に入れて買い戻す方法

この方法は「リースバック」と呼ばれる仕組みを使います。

先ほど挙げた夫婦間売買のように、直接夫から買い戻すことがどうしても難しい場合は、
一旦家を不動産会社に売却。そして不動産会社に賃料を払いながら、借りて住み続けることができる方法です。

一見複雑に感じるかもしれませんが、実は多くのメリットがある方法です。
特に、今すぐ大きなお金を用意する必要がないため、将来的な収入増加を見込んでいる方や、しばらく様子を見たい方に適しています。

リースバック+買い戻しのメリット

最大のメリットは、住み慣れた家に住み続けられること。また引っ越しの手間や費用が不要で、子どもの学校生活や近所付き合いにも影響がありません。

一旦家の権利を手放し、売却金としてまとまったお金が手に入ることで、新生活も安心してスタートすることができるでしょう。間に不動産会社が入ることによって、夫と直接的にやり取りすることもなく、離婚後も家賃を払いながら少しずつ買い戻しの資金を貯められるので、焦らずに準備を進めることができます。

この方法であれば、住宅ローンが組めるようになったら買い戻しすることができるため、愛着のある家を手放すこともありません。

注意が必要なポイント

ただし、最終的な買い戻し価格が当初の売却価格より高くなることが多いのが現実です。
契約内容もやや複雑になるため、専門家に相談しながら自分に合ったプランを立ててもらうことをおすすめします。

3. 今すぐ始めたい！住宅ローンの金利上昇に要注意

近年、住宅ローンの金利が少しずつ上がってきています。これは、日本の金融政策の変更に伴うもので、今後もこの傾向が続く可能性が高いと言われています。

たとえば、わずか0.5%の金利上昇でも、3,000万円を35年間借りた場合、毎月の返済額が数千円増えることがあります。

そのため、買い戻しを検討している方は、できるだけ早めに行動を起こすことをおすすめします。ただし、急いで判断を誤ることがないよう、まずは専門家に相談して自分に合ったプランを提案してもらいましょう。

4. 妻の親族に買い取ってもらう方法もあり

特に収入が少ない場合、リースバックはできても将来的に買い戻しできる自信がないという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、親族の誰かに買い戻してもらうことも可能です。

両親だけでなく、兄弟や親戚、また自分の子供でもきちんとした収入さえあれば、買い戻しをすることもできます。
しかし本件も、住宅ローン審査が難しい可能性もありますので、まずは専門家に相談し、問題が起こらないよう組み立ててもらうとよいでしょう。
住宅ローン審査や契約、最終的なお取引の段取り等、しっかりサポートしてくれるところを選びましょう。

まとめ：大切なのは無理のない計画を立てること

家を買い戻す際は、ご自身の生活設計をしっかり考えることが何より大切です。特に子育て中の方は、教育費など将来にかかるお金も考慮に入れて、無理のない計画を立てましょう。

どちらの方法を選ぶにしても、専門家への相談は必須です。特にリースバックを選択する際は、実績があり、弁護士とも繋がりのある不動産会社に相談することで、後々のトラブルを防ぐことができるでしょう。

一度の大きな買い物だからこそ、焦らず、でも計画的に。そして、子どもたちの将来も見据えながら、ベストな選択ができるよう、しっかりと準備を進めていきましょう。

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