競売物件とは、住宅ローン等の債権回収のため、裁判所の手続きで売却される不動産です。市場より安く取得できる可能性がある一方、室内を十分確認できない、引渡しや残置物に問題がある、原則として売主へ契約不適合責任を追及できないなど、通常売買とは異なるリスクがあります。
「競売なら市場価格の40~60%で必ず買える」とは限りません。売却基準価額は評価に基づき決まりますが、実際の落札価格は入札競争で上昇します。価格だけでなく、占有・権利・修繕・資金調達を含めて判断してください。
競売物件を購入する流れ
- BIT等で公告・物件情報を確認する
- 3点セット(物件明細書・現況調査報告書・評価書)を読む
- 現地、周辺環境、登記、法令制限を調査する
- 入札価格と買受申出保証額を準備する
- 期間入札へ参加する
- 最高価買受申出人となり、売却許可決定を待つ
- 裁判所が定めた期限までに残代金を納付する
- 占有者との明渡し、残置物、修繕等へ対応する
購入するメリット
- 一般市場に出にくい物件へ入札できる
- 入札額を自分で決められる
- 所有権移転登記を裁判所が嘱託する
- 条件次第では市場取引より低い価格で取得できる可能性がある
購入前に確認すべきリスク
| リスク | 確認方法 |
|---|---|
| 室内を内覧できない | 現況調査報告書、外観、周辺聞き取り等で補う |
| 占有者が退去しない | 占有権原、引渡命令の対象可否、交渉費用を確認 |
| 残置物・修繕費 | 撤去・修繕の予備費を資金計画へ入れる |
| 境界・面積・法令制限 | 評価書だけでなく登記、公図、役所調査を行う |
| 融資が間に合わない | 競売融資に対応する金融機関へ事前相談 |
| 入札保証金を失う | 落札後に代金を納付しない場合等の条件を確認 |
任意売却物件との違い
| 項目 | 競売 | 任意売却 |
|---|---|---|
| 売却方法 | 裁判所の入札 | 所有者が債権者同意を得て売買 |
| 内覧 | 原則困難 | 原則可能 |
| 契約 | 通常の売買契約を締結しない | 売買契約を締結 |
| 価格 | 入札で決定 | 市場価格と債権者条件で調整 |
| 引渡し | 買受人が対応する場面がある | 契約で条件を定める |
よくある質問
競売物件は必ず安く買えますか?
必ずではありません。人気物件は入札が集中し、落札額が上がることがあります。修繕・明渡し費用まで含めて比較してください。
住宅ローンは使えますか?
利用できる場合がありますが、金融機関や物件条件が限られ、納付期限も短いため事前準備が必要です。
落札後にキャンセルできますか?
通常の不動産売買と同じ感覚では取消しできません。代金を納付しない場合、保証金が返還されないなどの不利益があります。
個人が競売物件を買う前の注意点、任意売却物件との違いもご覧ください。
競売・任意売却の不動産相談
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