住宅ローンの返済が厳しい人こそ要注意
住宅ローンの支払いに困る人は、他の生活費にも困っている場合が多いです。
そして、どうしようもなくなってしまった時、いくつものローンを抱えて返済に追われてしまっています。
今月ちょっと贅沢してしまって、給料日前につい借りてしまった。。。
きっかけはちょっとした事でも、気づくと返済額が大きく膨れ上がっています。
今回は最も気軽に借りることができるといわれている「カードローン」で住宅ローンを支払う危険性をお伝えします。
カードローンとは
CMなどでもおなじみのカードローンとは、銀行や消費者金融、信販会社などの金融機関から無担保で融資を受けることができるフリーローンの事です。
住宅ローンは家を購入する以外には利用することができませんが、カードローンは何に使用しても構いません。
審査もありますが、学生や専業主婦でも利用できる限度額の低いカードもあります。
ローン用のカードを使用して融資や返済をします。
中にはキャッシュカードに付帯しているものもあり、利用しやすくなっています。
また、店舗まで行って申し込まなくても、ネットで申し込んで、自分の銀行口座に振込むこともできます。
限度額内であれば、何度でも借りることができ、簡単かつお手軽に利用できるため、本当に身近な存在になっているといえます。
銀行のキャッシュカード感覚で、困った時にお金を引き出している方も多いようです。
カードローンは高金利!長期間での返済は利子が膨大に
ただこのカードローン、フリーローンのため、住宅ローンなどよりも金利が高めに設定されています。
某大手銀行のカードローンでは年1.8%~14.6%です。
幅があるのは、借りる金額によって金利が違うからであり、たくさん借りるほど金利が安くなります。
生活費の補てんなどで借りると想定した場合、10万円以上100万円以下が該当するとして、年12.6~年14.6%の金利になります。
こういったローンはなるべく短い期間で返済してしまえば問題ないのですが、長期的に毎月無理のない返済額で返してくと利息が大きく膨らんでしまいます。
例えば、10万円を12.6%の利子で借りた場合、半年で返済し終われば毎月17.284円の支払いで利子は3.705円です。
しかし、これを毎月2.000円で返済すると返済期間は5年11か月かかり、42,490円の利子がつくことになります。
危険なカードローンでの生活費の補てん
身近にあって気軽に利用できるということで、カードローンを生活費の補てんで利用する人がとても多いのが実情です。
少しだけなら、今月だけなら問題ないように思えます。
最初は光熱費の支払いに充てたことがきっかけだったかもしれません。
でも、一度カードを作ってしまい、簡単に利用できてしまうと、もう一つのお財布を持った気分になってしまうといいます。
カードローンをあてにした生活はとても危険です。
なぜなら生活費を補てんするための借金である場合、慢性的にお金に困っている場合が多いからです。
カードローン利用が一度で済めばよいのですが、何度でも借りられるという誘惑があります。
また、月々の返済額を低く抑えている場合、支払いの大変さを感じなくなり、気づいたときには返済額が膨れ上がり、何年も支払い続けないといけなくなってしまうのです。
生活費に困って利用している場合、よく考えないといけない事があります。
それは毎日の生活を見直すことです。
まずは毎月の収入に見合った生活ができていないという事を自覚し、改善しなければなりません。
「収入が減ったのに、生活レベルを下げることができない」「こどもの塾や習い事にお金をかけすぎている」など、必ず原因があるはず。
苦しいまま生活を続けようとすると、いつか必ず無理が生じてきてしまいます。
カードローンで住宅ローンを払うことは危険
カードローンやキャッシングで最も危険なのは、住宅ローンをこれらのローンで補てんすることです。
たとえ今月乗り切ることができても、住宅ローンは来月以降もずっと支払い続けないといけないのです。
生活費が厳しいと感じたり、何度もカードローンやキャッシングを利用するようになってしまったら、すぐに今の生活を見直してください。
そのままではいずれ住宅ローンの支払いも厳しくなってしまいます。
そして住宅ローンの支払いに不安を感じたら、すぐに金融機関にご相談ください。
返済に追われて住む場所を無くしてしまうことのないよう、早めの対策が必要です。