任意売却は業者買取が可能！競売が迫った状況の解決にもおすすめ

不動産の売却には、「仲介」と「買取」の2つの方法があります。

「仲介」はいわゆる一般的な売却方法で、一般消費者に向けて売却活動をおこなうこと。一方「買取」は、不動産会社に直接買い取ってもらう売却方法です。

任意売却とは、不動産競売を避けたり住宅ローン残債以上で売却できなかったりするときに取る売却方法。

任意売却には「このときまでに絶対売らなければいけない！」というタイムリミットがあるので、「買取」の価値が大きいといえます。

今回は、「任意売却×買取」について詳しく解説します。

任意売却における「仲介」と「買取」の違い

まずは「仲介」と「買取」の違いを詳しくみていきましょう。

「仲介」とは？

仲介とは、不動産会社に不動産の売却を依頼して、買主を探してもらって売却するという方法です。

一般消費者に向けて不動産を販売するので、「いつ売れるかわからない」「売れないかもしれない」ところがデメリットだといえます。

とくに任意売却のように売却期日がある不動産売却では、仲介で不動産を売るリスクは少なからずあるのです。

「買取」とは？

一方、買取は、不動産会社に直接不動産を買い取ってもらうという売却方法。買主を探す手間がないので、確実にスピーディーに売却することが可能です。

売却金額が仲介に比べて安くなってしまうのは、買取のデメリットだといえます。しかし売買代金の3％以上かかる仲介手数料の負担はなく、売却後に売主が設備等の不具合を一定期間保証しなければならない「瑕疵担保責任」も、買取では免責となります。

「即時買取」と「買取保証」

任意売却における買取には、「即時買取」と「買取保証」の2つがあります。

即時買取

一般消費者に向けて売却活動をせず、最初から不動産業者に買い取ってもらうことを「即時買取」といいます。

買取保証

「買取保証」とは、まずは一般消費者に向けて売却活動（仲介）をして、売れなかった場合に限り、業者が買い取るという売却方法です。

売れなかったときの保証として、あらかじめ買取期日や金額を決めておきます。

任意売却でなぜ「買取」を検討するべきなのか

任意売却には、タイムリミットがあります。タイムリミットを過ぎてしまえば競売の申し立てを取り下げることはできないので、任意売却ではとくに「この時までに確実に売ることができる」という「買取」が重要視されるのです。

競売の流れ

競売の流れを見てみましょう。

任意売却が可能なのは、競売が開札するときまで。金融機関からの督促が始まってからは1年以上期間があることが多いですが、督促されているだけではまだ任意売却はできません。

任意売却が開始できるのは、ローン保証会社から債権回収会社に交渉窓口が移行したときから。ここから競売の開札までの期間は、わずか6ヶ月ほどしかありません。つまりこの半年間の間に売り切ることができなければ、競売は免れないということです。

任意売却は債権者との交渉の時間も必要

6ヶ月もあれば売却は可能との見方もできますが、任意売却は金融機関などの債権者と交渉に時間を要することもあります。

そもそも任意売却は、債権者の許可なしに売却することはできません。価格や条件などに合意してもらって、初めて売却を開始することができます。

債権者との交渉や売却のための準備は、債権回収会社が交渉窓口になる前から可能です。任意売却で重要なことは、一刻を早く適切な窓口に相談し、任意売却に向けてのアクションを起こすこと。そして「買取」にも対応してくれる業者であれば、あなたの大きな安心になるでしょう。

まとめ

任意売却を成功させるポイントは、次の2つです。

1つは、できるだけ早く適切な機関に相談すること。

そしてもう1つは、「適切な機関」をしっかり見極めることです。

債権者と交渉するのはあなたではなく、任意売却をしてくれる不動産業者。あなたに最大限有利な形で交渉しつつ、売れなかったときの対策として「買取」もしてくれる業者なら安心して任せることができるはずです。