夫名義で購入された自宅に住んでいる妻が、家の価値を知りたい、あるいはローンの残高を確認したいと思うことがあるかもしれません。しかし、妻としては、夫名義の家についてどこまで情報を得ることができるのか、不安に感じることもあるでしょう。
今回は、不動産やローンに詳しくない方でもわかりやすく、妻が夫名義の自宅についてどのような方法で査定やローン残債を調べることができるのかを解説します。
自宅の査定とは?
まず、家の「査定」について説明します。査定とは、現在の市場でその家がどれくらいの価値を持っているかを評価すること。
査定を依頼すると、不動産会社が現地を訪問したり、家の状況を確認したりして、市場価格をもとに家の価値を見積もります。ただし、この査定額はあくまで参考値であり、実際に売却する場合の価格とは異なることがあるため、その点を理解しておくことが重要です。
妻が自宅を査定するための方法
夫名義の自宅でも、妻が査定を依頼することは可能です。
査定は誰が依頼しても良いため、妻が直接不動産会社に問い合わせをして査定を依頼することができます。査定には、簡易査定と訪問査定の2種類があります。
- 簡易査定:家の情報をインターネット上で入力するだけで、相場に基づいたおおよその価値を知ることができます。一般的に無料で行なっている会社が多く、時間もかかりませんが、精度は訪問査定よりも低いです。
- 訪問査定:不動産会社の担当者が実際に家を訪れ、詳細に家の状況を確認してから査定額を出します。より正確な査定結果が得られますが、詳細なレポートや複数の査定を依頼する場合には、費用や時間がかかることもあります。
これらの査定を依頼する際、特に夫の同意が必要なわけではないため、妻が単独で行動することができます。
最近では離婚準備で査定を依頼する人が増加中
近年、離婚を考える際に、妻が自宅の査定を依頼するケースが増えています。離婚に際しては、夫婦の財産分与が重要な課題となりますが、その中で自宅の価値が大きなウエイトを占めることが多いからです。
自宅が夫名義の場合、妻がその価値を正確に把握しておくことは、財産分与の交渉において有利に働くでしょう。
①財産分与の基礎資料として
離婚の際には、夫婦が共同で築いた財産を公平に分ける必要があります。このとき、自宅の査定結果が財産分与の重要な資料となります。特に、自宅の価値が高い場合、その分与方法についてしっかりと話し合うための根拠として役立ちます。
②公平な分配のための準備
自宅の価値を正確に知ることで、夫婦双方にとって納得のいく財産分与が可能になります。これは、後々のトラブルを未然に防ぐためにも重要です。
③将来の住まいの計画を立てやすくなる
査定を通じて自宅の価値がわかると、離婚後の生活設計が立てやすくなります。たとえば、自宅を売却して得たお金で新しい住居を購入するか、あるいは賃貸に切り替えるかなど、具体的なプランを考えることができます。
離婚に際しては、感情的な部分もありますが、冷静に財産を管理し、次のステップへ進むための準備を進めることが大切です。
ローン残債を調べる方法
次に、夫名義の家のローン残債を調べる方法について説明します。
夫名義のローン残債を調べるためには、基本的に夫本人が手続きを行う必要があります。ローンを提供している金融機関に連絡し、ローンの明細書や残高証明書を発行してもらうことが一般的です。これらの書類には、現在の残高や返済計画が記載されています。
ただし、以下の方法で妻がローン残債を把握することも可能です。
- 夫から情報を共有してもらう:夫にお願いして、ローンの明細書や残高証明書を確認させてもらうのが最も簡単な方法です。夫婦間でのコミュニケーションがしっかりしていれば、特に問題なく情報を得ることができるでしょう。
- 家計簿アプリやネットバンキングの利用:もし夫が家計簿アプリやネットバンキングを利用している場合、その情報を共有してもらうことで、ローンの残高や支払い履歴を把握することができます。
- 共同名義でローンを組んでいる場合:夫と妻が共同名義でローンを組んでいる場合、妻もローンの契約者となるため、自分で金融機関に問い合わせて残債を確認することが可能です。
ローン残債を知ることの重要性
家のローン残債を知ることは、今後の家計の見通しを立てるために非常に重要です。たとえば、家を売却する場合、ローンの残債が売却価格よりも高いと、差額を補填する必要が出てきます。
また、万が一、夫に何かがあった場合にも、残債を知っておくことで、適切な手続きを迅速に進めることができます。特に、ローンの返済が滞ると家を失うリスクもあるため、残債管理は慎重に行うべきです。
専門家に相談することのメリット
夫名義の家の査定やローン残債を調べる際に、専門家の意見を聞くことは非常に有効です。不動産会社や金融機関の担当者に相談することで、具体的な手続きや注意点についてアドバイスを受けることができます。
特に、住宅ローンが残っている自宅をお持ちの方が離婚を検討している場合には、なるべく早い段階で不動産の専門家に相談し、総合的なアドバイスをもらうことをおすすめします。
まとめ
夫名義の自宅でも、妻が査定を依頼したり、ローン残債を調べることは可能です。査定については妻が単独で依頼でき、ローン残債については夫からの情報共有が必要な場合が多いですが、適切な方法を使えば、情報を得ることができます。
今後の家の運用や家計管理のために、また離婚準備に向けて、これらの情報をしっかり把握しておくことは大切です。夫婦での話し合いがうまくいかない場合は、必要に応じて専門家の助言を得ることが大切。簡易査定であれば、弊社でも無料で承っておりますので、まずはご自宅の価値を把握するところから始めましょう。
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