離婚が現実味を帯びてくると、感情面だけでなく財産や住まいの問題が一気に重くのしかかります。なかでもよくあるのが、次のような「住宅ローンと不動産」に関する夫側からのご相談です。
「家のローンが残っているが離婚したい…」
「自分は住まないのに、家の支払いだけが続くのは納得できない」
「妻が住みたいと言うが、名義もローンも自分。どうしたら?」
これらは、いずれも名義人=夫という立場で起こりやすい悩みです。
今回は、実際に当社が日々受けている夫側からのご相談の中でも特に多い5つのテーマをピックアップし、それぞれの課題と解決のヒントをお伝えします。
1. 「離婚したいが、自宅のローンが残っていてどうすればいいか分からない」
まず最も多いのがこの相談です。
住宅ローンが完済していない状態で離婚をする場合、家をどう扱うかで夫婦間の話し合いが難航するケースが非常に多く見られます。
選択肢としては主に以下の3つです。
✔ 選択肢A:売却して残債を精算
住宅を売却し、売却代金でローンを完済できればスムーズです。ただし市場価格よりもローン残債が多い「オーバーローン状態」だと、自己資金の補填が必要になります。
✔ 選択肢B:妻が住み続け、ローンを引き継ぐ
妻が今後も家に住む場合は、名義とローンを妻に移す「名義変更+借り換え」が現実的な手段となります。金融機関の審査が通るかがポイントです。
✔ 選択肢C:夫が支払いを続ける
やむを得ず、夫がローンを支払い続けながら、妻子が住み続ける形になることもあります。感情的・経済的な負担が大きいため、長期的にはおすすめしません。
まずは自宅の「現時点の査定価格」と「ローン残債」を明確にすることが第一歩です。数字が見えると、現実的な選択肢も見えてきます。
2. 「妻が住みたいと言うが、自分が払い続けるのは納得できない」
離婚後、家に住むのは妻と子ども。
しかし、ローンの支払いは夫のまま…という状況は、夫にとって極めて心理的な負担が大きいものです。
たとえば
- 自分は賃貸で家賃を払いつつ、元妻の家のローンまで払っている
- 自宅の所有者なのに鍵も持っていない
- 滞納したら自分の信用に傷がつく
このような状況を回避するためには、妻に名義とローンの両方を引き継いでもらう(借り換え)、または自宅を売却して現金化することを検討しましょう。第三者(不動産会社や弁護士)を交えた冷静な話し合いがカギです。
3. 「妻の収入で住宅ローンが組めるのか心配」
名義変更の話が出たとしても、すんなりとはいきません。なぜなら、住宅ローンは審査が必要だからです。
特に妻が個人事業主やパート勤務であった場合、
- 金融機関が審査を通してくれるのか?
- もし通らなければどうなるのか?
という不安が付きまといます。
最近ではシングルマザーや個人事業主向けの住宅ローン商品を扱う金融機関も増えてきました。まずは仮審査で可能性を探り、そのうえで名義変更の可否を判断するのが現実的です。
4. 「今売るとローン残債が多くて売れない」
いざ売却を検討したくても、「住宅ローンの残高 > 売却価格」となると、普通の売却は難しくなります。これがオーバーローン状態です。
この場合、以下のような対応が必要です。
✔ 対処法A:任意売却
金融機関の同意を得て、ローン残債を残したまま売却する方法。自己破産を避けられる手段として選ばれます。
✔ 対処法B:リースバック
一度自宅を売却し、その後「賃貸」として同じ家に住み続ける方法。元妻子が住み続けたい場合などに有効です。
このような売却方法には専門知識と交渉力が必要です。
任意売却に強い不動産会社への早期相談が成否を分けます。
5. 「連帯保証人(または連帯債務者)に妻がなっているが、今後どうなるのか」
住宅ローン契約時、夫が主債務者・妻が連帯保証人(または連帯債務者)になっているケースは非常に多いです。この場合、離婚しても契約上の義務は消えません。
たとえば、妻が連帯保証人だった場合
- 離婚後でも夫が滞納すれば、妻に請求が来る
- 妻の信用情報にも影響する
連帯保証・連帯債務を解消するには、住宅ローンの完済か、借り換えによる契約変更が必要です。離婚前にこの問題を放置しておくと、後でトラブルの火種になります。
離婚後の住宅・住宅ローン問題、後回しにしないでください
ここまでご紹介した5つのケースは、どれも「よくある」けれども、決して「簡単ではない」悩みばかりです。
法律・不動産・金融の知識をもとに、「感情」と「お金」の両方を整理するお手伝いをしてきました。
- 任意売却やリースバックのご相談
- 奥様への名義変更・借り換えの可能性診断
- 不動産の査定と適切な分与方法のご提案
など、個別の状況に応じて最適なプランを一緒に考えます。
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